2010年5月10日

甥っ子を見てて思ったこと

今のところ子供に恵まれていないので、なにぶんズレた内容になること覚悟で思ったことをつらつらとメモっておく。後で見返してなにか思うところがあるかもしれないから。


雑誌の付録の工作で、爪楊枝を使ったものがあって、ふざけているうちにそれを踏んでしまい、足の裏から出血したことがあって、物を壊したよりも怪我したことが脳裏に焼き付いている。壊した付録の工作がなんだったのかなんか微塵も覚えていなくて、でも怪我したことがないよりショックで、親にも怒られなかった。多分幼稚園ぐらいの話。

ミニカーを出しっぱなして暴れまわった挙句(当然片付けろとしばらく前に怒られてはいる)、スッ転んでジャンボジェットの尾翼を右手の付け根に突き刺した。めちゃくちゃ痛かったことと、青白い肉が見えていたことを覚えている。この時も怒られた記憶はなくて、ただ片付けていなかったことをひどく後悔した記憶だけが残っている。小学校2年生よりは前の話。

後者のガラスが割れているのを処理している業者のそばでふざけていて、右腕をガラスで切ってしまい大出血。保健室で手当してもらったあと、迎に来てくれた母と帰宅。これまた道中に叱られた記憶すらない。が、ふざけて遊んでいてはいけない場所で遊んでいたことに後悔した記憶は鮮明に残っている。帰宅途中の風景すら今でも鮮明によみがえる。小学校3年生の話。

まぁ、これぐらいの記憶は多分誰でも残っているだろう。
カマドで火傷、ポットで火傷、洗濯竿に勢い良くぶら下がって弾かれて落下&コンクリートのカドに後頭部直撃して病院送り、カッターナイフで手を切る、紙で手を切る、ふざけて砂利で滑った挙句スネを全面的に怪我、無理に丸太を持ち上げて足の甲に落として打撲…痛い記憶はいくらでも鮮明に思い出せる。

これだけ鮮明に痛い思いでを思い出せるんだけど、3歳より前のことはどうやっても思い出せない。どう考えたって3歳より前にも痛い思いはしているはず。
聞き分けもなにもないころなので、親だって苦労してたはず…なんだけど、記憶にないもんだからいざ自分が3歳以下を相手にするときに困ってしまう。


目に見えるもの全てに興味深々のモンスター相手に、果たして手の届くところからいろんなものを遠ざけて対処していただろうか?いや、そんなはずはない。だって俺はタバコを食べて風呂場まで血相変えた親に抱えて運ばれ、ホースを口に突っ込まれてるもん。

瀬戸物やら調味料(胡椒や唐辛子みたいなテーブル近辺に置いておく調味料)をいじり倒してただろうか?いじり倒しても親は「も~、しょうがないな~」的な対応してただろうか?なんかそんなじゃないと思うんだ。引き出しや食器棚を自分で開けるってのは、自分の中でやっちゃいけない事になってた気がする。


やっちゃいけないことって基本的に叱られていて、やったからって命や身体機能に影響が無い限りは怒られることもなくって、なんか痛い思いして覚えてきたような気がする。
父方の祖父母は孫に対する対処がわかんなかった結果だと思うんだけど、幼少期の俺の記憶にこれっポッチも(申し訳ないんだけど)残ってない。で、母方の祖父母には叱られた記憶と一緒にいろんな記憶が残ってる。なんかこの辺が重要なんじゃないかと、俺のゴーストが囁くんだな。


孫ができると対応や反応が変わっちゃうだろうから、その前に母親とこの辺話しておくことが必要だなぁと、甥っ子への関係者(甥っ子の親も含めて)の対応を見ていて思った次第。
ま、親じゃないから分からないんだ、親になれば分かるってよく言われるけど、それを言う親共は親じゃない人間が傍から見たときに感じてる違和感がわかんないだからなんとでも言ってくれ。