2010年6月12日

俺に取ってのiPhoneはiPodの延長線上

すげぇ気がつくの遅いよって話なんだけど。
iPodは初代の頃からチェックはしてた。
が、Rio PMP300からシリコンオーディオ使ってた身としては、その時点でのiPodなんかこれっぽっちも魅力があるわけじゃなくって、HDD搭載の大容量シリコンオーディオって言われたところで別にRioもいればCreativeメディアもいるし、別にたいしたことじゃない敵扱いだったんだね。俺は。

この頃の俺ってば、何が面白いってSonyが眼中に無いあたり。Atrac3での囲い込みに先のナサとそんな囲い込み付き合ってらんないよ感丸出しだったんだね。

そんな俺がなんの因果かiPodに手を出したのが、nano 3Gから。
もともとHDDモデルのような大容量シリコンオーディオプレーヤーには全く興味がなかった。って言うのも、そんな大容量要らないっていう。今でもそうなんだけど、ある時期時期で、聞きたい音楽って変わるんだよね。キャッチーなJ-Popを聞きたい、日本人アーティストでも骨のある音楽が聞きたい、アニソンが聞きたい、クラッシックが聞きたいって。
そんな時、あまりにも大容量なプレーヤーって邪魔にしか思えなくって、必要に応じてデータを入れ替えて使う方が自分の用途にかなっていた。

で、nano 3Gが出た頃って、別に他の選択肢も存在していたんだけど、幸か不幸かiPodに関わる仕事をしていて、あ、なんだ、iPodってここまでバランスがいいガジェットになってたんだ!?と知るにいたってしまった。
必要十分なAV機能を有しているんだったら、別にAppleに囲い込まれている部分なんて気にしないでも(iTunes Storeだとか、AACだとかね)使うに値するじゃないかってね。
そのままnano 4Gに移行し(nano 3Gはカミさんに)、touch 3Gに移行し(nano 4Gはこれまたカミさんに渡ったが、水没でバックライトがつかなくなっちゃった)現在に至る。


ここまでが前段。
今使ってるケータイがW62CAで、KPT+っていう最悪のプラットフォームで動いているやつなんだけど、実家、カミさんの実家、自宅と立ち寄り先にWifiを整備した状況でiPod touchを使っていると、ほぼケータイを使うことのない人間にとって(まして最悪な時期のケータイを使っている人間にとって)ケータイよりもiPod touchの方が使い勝手のいいモバイル端末になってしまうのは至極当然なことなんだと思う。

さてここで、2年縛りがそろそろ切れそうな状況になって、また端末の割賦が終了する時期が見えてきて、またまたスマートフォンがApple、Android、Windows Mobile、Black Berryとバリバリ大当してきている状況を受けて、W62CAなんていうソフトウェア的に最悪な機種を使っている身としては何とかしてiPod touch並の使い勝手を持った機種に機種変更したいと思うのは素直な欲求じゃないかと言ってみる。

俺にとってのケータイってのは、最終緊急手段としての連絡手段でしかなくって、e-Mailも、C Mailも、通話もほとんど使うことがなくって、基本アプリとEZ Webを使うための端末でしかない。(一回電話しだすとアホみたいに長いとはカミさんの言葉だが)

そんなら、Xperiaだろうが、ISシリーズだろうが、HTC端末だろうがiPhoneだろうが、もっともランニングコストと導入コストが低くて自分の用途にあった端末を選べばいいだけの話(諸事情でau端末は捨てられないが、受け専用としてなら最低料金プランでW62CAを残しておけばいい話。ってのも、家族間無料通話可能な端末が月額980円で維持できるならそれは費用対効果としてとてもお得な話。自分から電話をかけたりしないってだけで、使ってはいるからね)。

ここまで中段。
で、これを思いついてからAndroid、Windows Mobile、iPhoneを比較対象として自分にとってどれがベターなのか考え続けているんだけど、AndroidにしろWindows Mobileにしろそれぞれ肯定する考えは浮かんでも、iPhoneに優るだけの肯定理由が出てこない。

Flashへの対応だとか、AdModへの対応だとか、Appleって会社そのものについて生理的に受け付けない部分はあれど、それを差っ引いてもまだiPhoneが自分のなかで上位に位置しちゃってる。

自分の中が整理できるまでが遅いんだけど、やっとわかったのが、俺はiPhoneを手にすることでiPod touchを手放してしまいたいということ。つまり、iPhoneは今のiPod touchの代替なんだね。他のスマートフォンにも同じことを求めているんだけど、今のところそれができるのはiPhoneだけだってこと。
確かにスマートフォンとして見た場合は、AndroidにしろWindows Mobileにしろ、iPhoneに勝れども劣らないのかもしれない。が、一転見方を変えてiPod touchの代用たり得るメディアプレーヤーになるかっていうと、どちらも一歩及ばないんだ。
端末単体で音楽聞いたり映像見たりはどの機種も遜色なくできるかもしれないけど、それをスマートに外部出力出来る?端末に転送するための管理って、そこはかとなく便利にできる?って言ったらできないんだよね。今の時点では。

と言うわけで、今現時点の俺に取ってはiPodの延長線上に存在しているiPhoneが自分にとってのベストバイになっちゃってるわけだ。でも、多分これってでかいよ。